日興IPO 両建て信用ポジジョンで無理矢理プラチナ維持戦略は成功したのか?

IPOマーケットは、昨年の後半についてはルールの改変も悪い方に影響して12月などは公開価格割れ銘柄が多数発生するなどまれに見る惨状となっていました。

例年、12月のIPO繁忙期でいくらか利益を加算して年末を迎えるというケースが多かっただけに、これは残念なところです。

IPOの配分については以前は大和の支店ではそこそこの配分があり、株式投資を開始してしばらくした頃に一発500万超えの利益が出たこともありました。

が、大和では証券会社の利益になるような商品はほとんど売買しなかったこともあり、現在は一応支店の口座は維持しているものの決まった担当者もいない状態となっています。当然、IPOの有力銘柄の支店での配分はありません。そもそも1単元170万というようなIPOはなく、高くても50万程度ですから、一発といってもそんなに大きな利益にはなりません。

となると、頼みはネットでのIPOブック参加ということになります。ただ、これも大和場合は以前にあったチャンス当選という仕組みがなくなってしまいました。ということで、現状でそこそこ期待が持てるのは日興のステージ制ということになります。これは下記のような仕組みになってますね。

日興の預かり残高は現在2,000万は超えていますが、これだけではシルバーにしかなりません。

となると信用取引縦玉金額で上のステージをめざすということになります。どうするかというと月末に同じ銘柄で信用取引の売り買い量代をして建玉金額を稼ぐという方法です。日興ダイレクトは信用取引そのものの取引手数料はかかりませんが金利はかかります、そのため、月末にポジジョンを取って月初に解消する形でも金利のコストはかかるわけです。

ここは株式の現物の代用でだいたい5000万のポジジョンはつくれますし、月によつてはさらに現金を投入して大きな金額の信用取引建玉とすることもできます。

そうしてどれだけの当選確率が上昇するかというと・・・。

プラチナ抽選だと抽選票数が25票ということになります。ただ、これで単純に25倍ということにはなりません。

ネットの抽選は以下の仕組みになります。

これだとまず10%枠のところでみんな1票ということになります。10%枠で1票ですから、これを10ポイントと仮にします。

はずれた場合は5%枠のところでプラチナなら25票あるということになります。ここは5%枠が25票で125ポイントになるかというと、そうはなりませなん。なぜかというと、最初のところでは一人一票でしたが、ステージ別抽選では私のようにプラチナ、あるいはゴールドステージで票数が多い人もかなりあり全体の票数がかなり増えるからです。仮に平均5票とすると一人1票の場合と比較して当選確率は1/5になります。ということだと125/5=25ポイント。

しかし、これでもなにもない最初が1票、ステージ別抽選も1票の場合と比較すれば10.2ポイントVS35ポイントで3倍以上当選確率が高くなるということになります。

問題はこれで実際にどれだけ当選が増加するかということですがこの制度が開始された2019年から毎年3~5銘柄程度、日興では当選があります。このうと半分以上はステージ別のところでの優遇当選となっています。

しかも、下記のように大きめの利益につながった例もありました。

こちらは7794イーディーピーの最終売買記録です。最初は5000円100株配分のところからその後の売買益も加えて下記の利益となっています。

最初の配分がなければここの売買を手がけることはなかったと思われますので、この利益もプラチナステージ維持の成果ととらえてよいでしょう。

大きいのはこの2銘柄で、これだけで+260万以上ですから、信用の金利コスト分は結果的には十分にまかなえているとは言えます。

しかし、これはここまではたまたまそうだったということで、ここから同様の戦略を取れば年間では優遇当選をいくつかもらえる可能性は非常に高いとは言えますが、それが金利負担コストをまかなえるように利益につながるかどうかはわかりません。

ただ、1月はIPOがないこともあって12月は両建ての信用のポジジョンは設定しませんでしたが、1月は大きめのポジジョンを設定し2月以降に備えようかとは思っています。

IPOは当初のところでの当選確率を高めておくというのが基本戦略ではありますので、どこまでステージを高く維持するかはそれぞれの状況で判断が違ってきたりすると思いますが、基本的にはこの日興のステージ制はうまく活用できたらよいかと思います。

まあ、あまりにIPOマーケットの冷えた状況が継続するとなるとこのあたりも考え直さないといけないところはあると思いますが、もりあがっている時期と閑散としている時期が繰り返されるというのはこれまでもあったところですので、これまでどおり、辞退でのペナルティがある証券会社へのブック参加については一定留意をしつつ、丁寧にブック参加していくということを基本に対応していきたいと思っています。

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