キーエンス 株主総会質問(2)
株式分割についての見解は去年のものを下記に書いています。基本的にこの認識に特に変化はありません。
去年、一昨年の質問では「インサイダーにあたるので言えない」「様々な面があり一言では言えない」という実質、なんの説明にもなっていないコメントしか返ってきていないので、質問の本質は同様でも去年と同様の回答に終わらせない切り口での質問の仕方、工夫をするということになります。
さて、どう聞きますか。
質問 素案
「質問の方は、つまりはなぜ株式分割をしないのかの理由を説明してくださいということですが、その前段階としてまず現状、キーエンスの株式1単元が700万弱というのは多くの個人投資家にとって、個人だけに限らないとも思いますが、投資しにくい、投資対象としにくい状況になっていると思いますが、同様の認識がありますか。あるとすれば先ほどの要望に沿ってそれを解消、緩和する手立てを具体的にとっていただきたいし、ないとすればそれは一般常識からはずれた認識なので改めていただきたいと思うのですが、どちらでしょう。
一昨年、昨年と同様の質問をさせていただいていますが、どのように回答していただいたかおぼえておられますか。「様々な面があり一言では言えない」「インサイダーにあたるので言えない」といったことでこれは受け取る側からは具体的にはなにも説明されていないのに等しいような回答でした。
株式を取引所に上場している立場、それも株式時価総額でベスト3に入ろうかという超大企業であれば、分割云々に限らず取引所からの要請があればそれを尊重し具体的な対応をすすめていくことが原則だと思いますが、法律や規則に定められたようなことでなければ会社が自主的に判断される余地はあるかと思います。ただ、その場合、とりわけこの状況下で、この状況というのは継続的に取引所から投資額引き下げについての要請はあり、多くの株価の高い企業はかなり高い比率での株式分割を実施しており、新NISAの制度もてできて投資への機運もより高まっている、そういう状況ということですが、あえて要請に応えないような対応をしている場合、なぜそうした対応をするのかの説明責任、アカウンタビリティがあると思います。分割はしない、説明もちゃんとしないということではまともな対応とは言えないと思います。
様々な面があるということなら、その中の主要ないくつか理由を示していただきたい。いったい何を重視して分割をしないという判断をしているのか。「インサイダーに当たる」ということなら、これからどうするというどういう方向性で考えるかといったことでなく、今現在、分割をしないという判断をしている理由、それは今後変化するかもしれないししないかもしれない、そこは問わないので、現状の判断の理由を示していただきたい。
合わせてですが、本日出席していただいている滝崎名誉会長は創業者でもあり大株主でもあられますが、この件について分割せずに高い株価を保つということは名誉会長のご希望とか意向があるのでしょうか。あるいは、以前に分割もしているし特にそういうことはなくて判断については現経営陣、取締役会にまかせているという理解でいいのでしようか。前者であれば株式会社として判断する相応に合理性がある大きな理由になると思いますし、後者であれば現経営陣で適切な判断をしていただけると思います。名誉会長から一言コメントいただければと思います。
よろしくお願いします。」
なげーよ・・・。趣旨をそこなわない範囲でこれをシェイプアップしましょう。