「宝くじ」や「博打」「帳簿つけ」よりも、企業そのものの理解を深めることがベース(3)

「宝くじ」や「博打」「帳簿つけ」よりも、企業そのものの理解を深めることがベース(3)

「宝くじ」あるいは「懸賞応募」=IPOブック参加

ということで、私の場合の投資のベースは、レベルは低いものの、企業そのものの理解を深めることにおいていますが、日常、株式市場を通してしていること、売買はそれ以外のことの方が多いです。

「宝くじ」あるいは「懸賞応募」というのはIPOのブック参加です。

本物の宝くじは、期待値の低いギャンブルで、「胴元」のもっていく比率が高くて、全体としては勝てないギャンブルです。もちろん、高額当選の可能性がないことはありませんので、そういうことを楽しむためにコスト、費用を支払うことが許容できるなら、これはこれで楽しみとして好き好きでありかとは思います。個人的には一切買うことはないですが。

懸賞応募はネットを中心に30年以上ずっと継続しており、株式投資よりもその期間は長いです。コストははがき代とか通信代ぐらいで大したことはありません。最近はかつてと比較して応募数が大きく減少し、当選数も減少していますが、全く当たらないことはないという程度には当たっています。

まあ、感覚としてこれに近いのがIPOのブック参加です。IPOにブック参加して当選したら初値前後で売却する方法は、当たれば利益が得られる可能性がかなり高いです。ただ、人気があるものや公開株数が少ないようなものは当然のことながら競争率がすごく高く、なかなか当たりません。逆に当たりやすいものは人気が薄いものだったりして、当たったとしても利益につながらず損失が生じる可能性もあります。

それでも、はずれてもはずれてもそれにめげずにブック参加を続けていれば、たまに大きく値上がりするような銘柄に当選することもないことはありません。

かつてと比較すれば、IPOも一発、最低単元の配分で100万を超えるような利益が得られることは少なくなりました。そうであっても、損する可能性もあるけどお金はかからない「宝くじ」的なもの、あるいはなかなか当たらない「懸賞応募」的なものとして、IPOブック参加は継続していく意味はあるととらえています。実際、毎年、それなりの成果にはつながっていますし。

ただ、これは値動きのリスクを取るとはいえ、一般的な投資とはかなり性格が異なるものではあります。

「博打」=IPOセカンダリー売買

当初のところでの当選ではなく、IPO銘柄について、初値買いからの短期売買で利益を狙いに行くというトレードも、いつもではないですが、しています。

先日もこれで損失が出ましたが、全体としては初値から上昇する確率の方が高いとはいえ、ポジジョンや損失の管理などが下手だと、全体として損失を被る可能性もあります。

これはいわば、上がるか下がるか、丁か半かの「博打」に近いような感覚があります。リスクを承知でそれをうまくコントロールすることをめざして売買に参加すること自体は別に悪くもないと思いますし、初値形成直後の値動きの状況やそれを見ている感覚は、競馬もしないのでよくわからないですがそのゴール前の状況と似ているところがあるのではないかと思います。沸騰するような感覚というのは、それがいきすぎると依存症的になることもあるのだと思いますが、楽しいといえば楽しい、他にない感覚だったりします。

これはトレーディングという意味では広義の投資の範疇になるかもしれませんが、私自身の場合、投資の中で主体、中心となるようなことではないです。

「帳簿つけ」=優待クロス

IPOセカンダリーと対象的なのが、優待クロスの売買です。株式市場での売買回数としてはこの取引が非常に多くなっています。

前にも書きましたが、この取引は感覚としては「帳簿つけ」のようなところがあります。まあ、実際に仕事で帳簿をつけたことなどないのでそれがどんなことかわからないといえばそうなのですが、日々、EXCELに売買の記録は細かい金利とか手数料も含めて記載しています。

現金のポジジョンの活用としてどの銘柄にどの程度の株数をどの時期にクロスするのが適当かを調べて判断し実行する作業は、値動きのリスクをとった投資とはまったく違う別の行為で、現状ではリスクから考えれば相対的に有利な現金の運用方法ということにすぎません。「すぎません」といいつつ、実はこういうことをきっちりやりきることが得意でもないので、依然としてしょっちゅうあれこれのミスをやらかしておりますが^^;。

IPOブック参加もですが、そもそもこの優待クロス用の資金は、賃貸住宅を建築した時の借入金を充当しています。別に借り入れをする必要はなく、現金一括で賃貸住宅建築の資金を支払ってしまってもよかったのですが、とりあえず当初の10年は団信込みで年1%の金利支払いとなり、この金利分は賃貸住宅の家賃収入から課税上は差し引くこともてできるということで、借り入れを行ってその分手元の現金を厚めに保有しているという形になっています。年1%であれば優待クロスで年間を通して資金を回しているだけで、十分にそれを上回る実質的なリターンは得られています。

ですが、これは今がたまたま優待クロスがそれなりに有利な方法なのでそのような運用をしているというだけのことであり、個人向け国債や社債が有利な投資対象となると判断すればそれに資金を向けますし、マーケットの急落、暴落があれば株式を買っていく資金に充当する可能性はあります。それ以外に、様々な不測の事態に備えたバッファ的な意味もあるポジジョンです。

あれこれの優待が届くのは楽しいし、日々の生活の足しにもなしります。が、それはいわば「安い買い物」の範疇というところがあり、リスクをとった投資とはほとんど関係がありません。

不動産投資

これ以外では、上記に少し書いた実物の賃貸住宅の経営という不動産投資があります。ここは全量売電の太陽光発電も含めて、収入は月に22万ほどあります。賃貸にまわしている個数は3戸です。その中から15万ほどは借入金の返済に充当するという形をとっています。

建てるまでの経過はそれなりに面倒で手間もかかりましたが、まあ、楽しんでできたところもあります。建ってしまえば、あとは建築したダイワハウス系の管理会社とサブリース契約をしているので、管理コストを支払い、こちらは日々はなにもすることはありません。

4つのうち一つの部屋は賃貸に回さずに自家用においているので、その活用を考えるぐらいのことですが、これは投資とは直接関係はありません。

というようなことで、日々、バタバタと売買しているような部分は幹の部分の無期限の個別銘柄でのポートフォリオ運用の周辺にあるサテライト的な部分ということになり、その位置づけ、重要度は中心的な部分と比較すれば弱いものになります。

これは今はたまたまこんな形になっているということで、自分自身、あるいは市場環境の様々な変化により、また運用方法そのものも変わっていく部分もあるかと思っています。

ただ、やはり楽しいし、意味も大きく、大きめのリターンにつながる可能性があるのは「企業そのものの理解を深めること」にあると思いますので、様々な面で少しずつでもこのレベルアップをはかっていくことが課題の中心ですね。

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