三味洪庵(蕎麦屋)&しぶい美術館2つ(3)並河靖之七宝記念館
お蕎麦屋さんのすぐ北側にある並河靖之七宝記念館へ向かいます。歩いて2-3分。
主に明治時代に活躍された方のお家そのものを記念館にされて、七宝の作品が展示されています。以前に前を通りかかったことがあり、行ってみたいと思っていたところです。
七宝というとどういうイメージですか。私は「あ、あのブローチとかで釉薬をのせて焼く、きれいなやつね」という程度のイメージだったのですが、ここにある作品は、そんな従来のイメージとはかけ離れた、いわば超絶技法の作品群でした。写真は不可だったので、展示されている七宝の作品そのものの写真はないですが。
その一つが上のパンフレットの写真ですが、実物を見ると、その素晴らしさというか、すごさが実感できます。
まあ、各工程ごとに職人さんがいて、その分業体制で作品がつくられていくのですが、その一つ一つの作業がものすごく細かい。精緻極まりない作業の連続の結果生み出される作品は素晴らしいものがたくさんありました。
入り口は普通の地味な昔の京都の家という感じですが、内部の庭やお家(映画のセットのような、実際に使われた明治時代の応接セットなどもおかれています)も趣があり、ここは穴場としておすすめですね。JAFで100円割引になります。会員証のある本人のみの割引です。
静かに花が飾られていたりします。
あちこちに金木犀。
き
池に張り出すように建物が建っています。
室内から。ガラスも古いもので、少しガラスの表面にうねりがあります。
松の枝振りがいい感じです。
この瓦は古いもので、秀吉の時代の方広寺周辺のものだとか。
いや、なかなかしぶい記念館でした。
次は鹿ヶ谷のもうひとつの美術館へ向かいます。
つづく。