エンターテインメントとしての株主総会・キーエンス 会場・出席者編

さて、キーエンスの総会ですが、まず会場が独特です。

そもそも、公立の100人程度が入れる普通、というか照明などはきれいな吊り下げ型のもので周囲もスポット照明的なものはある部屋ですが、の会議室です。

日本第三位の株式時価総額を誇る企業の株主総会としては実にシンプルな会場であり、見方によっては質素すぎると感じる向きもありましょう。

基本的に株主総会のコストはこの規模の企業としては非常に低く、不必要なところにはコストをかけない、キーエンスの合理性が体現されているものとして見ることもできます。「らしい」といえば「らしい」会場ですね。

会場構成は下記のようになっています。

○が役員席、□が議長の演壇、◎が社長、●が名誉会長の席です。

スはスタッフで、役員団の背後には4人しかしません。もっと規模の小さい企業の株主総会でも、背後にはかなりのスタッフがいる場合がありますが、ここの少なさも独特です。さらに、このスタッフの机には六法全書とノートPCが2台あるのみです。スクリーンがあってプロジェクターで資料が投影されるような例も多いですが、そうした準備は一切ありません。

で、出席者の席は4人掛けの机が3筋×8列。全部座れば100人程度ということになります。

出席者の質問時のマイク調整役のスタッフが左右に2人、背後にカメラで記録をしているスタッフ一人、これだけです。

受付には5名程度のスタッフ、あと会場入り口と道路に案内のスタッフ、全部含めても、目に見えるスタッフ陣は20名以下でした。

      スス
      スス

○○○○○○○□◎●○○○○

ス            ス

    マイク  マイク 

出出出出 出出出出 出出出出  
↓8列





ス(カメラ)

で、出席者の方ですが多分60名ちょっとぐらいではなかったかと思います。用意した椅子がぎっしつ詰まっているというほどでもありませんでした。

カジュアルな服装での個人株主っぽい出席者が2/3程度、お仕事系の人が1/3程度という感じだったかと思います。

とにかく、シンプル、低コスト、少人数の会場設営、人員配置で、ここがまず独特です。

キーエンスの会場はこんな感じ。写真はきれいにうつっています。使用料金はというと1時間あたり下記の料金です。格安ですね。

総会は3階会議室全体ではなく、必要な広さのみを仕切って使う形にしています。場合によって、参加者が増えたとしても、机と椅子を追加で出せば会場の拡張も簡単に可能です。

文化ホール 3階

室名 面積 / 定員 利用料 主な利用目的・設備等
応接室
予約可
28.00㎡ / 8人 490円 講師控室等
会議室(レセプションルーム)
予約可
413.00㎡ / 400人
(椅子のみ時)
5810円 会議、各種催し、パーティー等
仮設舞台、ピアノ
第1和室
予約可
51.00㎡ / 30人 1100円 茶会、会議等
小庭園あり
※お茶会以外でのお子様の入場はできません
第2和室
予約可
25.00㎡ / 10人 250円 茶会、会議等
※お茶会以外でのお子様の入場はできません

 

例えば、次に参加予定の昨年IPOだったイーディーピーの株主総会は千里阪急ホテル東館2階樹林という部屋が会場です。会議の設定にするとこんな感じになるようです。

こちらの方がずっと高コストなのは明白。ホテルのサイトから画像は拝借しています。

 

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