IRセミナー MAZDA 方向性に納得感 うまく進むかどうかは?(3)

IRセミナー MAZDA 方向性に納得感 うまく進むかどうかは?(3)

スカイアクティブX ほんとにいいなら、戦略的に高価格ではなく・・

具体的な開発というところでは、スカイアクティブXという新しいエンジンの搭載というのが最近の話題です。
これは燃焼方式などで、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンのいいとこ取りをしたような、今までなかった新しいエンジンです。
確かに画期的なものなのでしょう。で、実際にこのエンジンが搭載になった車がマツダ3、CX-30に搭載されて市販が開始されました。欧州のMAZDA3ではこの新エンジン搭載車の販売が半分程度ということも言われていました。

ただ、国内での実際にこのエンジンが搭載された車の価格を見てみると、通常のガソリンエンジンはもちろん、ディーゼルエンジンよりもかなり高いです。実際に部品等、かなりコストが高いエンジンなのかもしれません。また、発売当初ということでコストが高い(生産数等の問題)ということもあるのかもしれません。
が、このエンジンのみでの価格差というのは、どこまでユーザーに受け入れられるのか、できれば、ディーゼルエンジンと同等ぐらいのところに価格を戦略的に抑制してほしかったなという気はします。なお、ディーゼルエンジンの場合は、当初の価格が高くても、燃料が軽油であり、ガソリンとの価格差がありますから、長い距離の運転が多くなり、長期間利用すれば、この燃料の価格の差でだんだんと当初の車両の価格差というのは埋まってきます。スカイアクティブXはハイオク仕様でしたか?。となると、本体価格は高いし、燃料も高いということになってしまいますね。

この価格のことを聞いてみたら、新しい初めてのエンジンであり、高価格設定に挑戦しているというような言い方をされていました。
これ、それだけの価値を見出してくれる人に買ってほしいということでもあり、エンジンそのものには相当の自信があるということでもあると思うのですが、本当にこのエンジンがいいものであるならば、将来的には現在のガソリンエンジンを原則としてすべてこのスカイアクティブXに置き換えるぐらいのつもりで、値引きするのではなく、元から戦略的に高価格ではなくて抑えた価格で発売するというのもあると思うのですが・・・。せめてディーゼルと同水準にして、特性から好みの方を選択できるような形にならないかと思います。ここらは今後の展開に期待したいし、まずユーザーとしてはこのエンジンの搭載車に試乗してみたいと思います。

株主であり、ユーザーであり、ファンでもある人を大切に

あと、これはメモのところにも書いておいたことですが、株主であり、ユーザーであり、ファンでもある人を大切にするような工夫をぜひ考えて実施してほしいですね。
株主優待は?と聞いてみたら、外国人株主も多いですし・・、ということでした。外国人株主にとっては、日本独自の株主優待はただコストがかかるだけで、そんなことをするならば配当を増やせというような要望も多いんでしょう。ごもっともです。

なので、別に正規の優待である必要な意味はそんなにないです。そうでなくても、株主であり、ユーザーであり、ファンでもある人を大切にするような取り組みはできるはずです。この取り組みは、まさに「ブランド価値を高める」ことにもつながると思います。来年が創業100周年でもありますし、ぜひ工夫してなにか実施してほしいですね。それはまずはミニカー1台、シール1枚でもいいですし、抽選でのイベントでもいいです。例えば、株主の希望者には車に貼る「MAZDA STOCK HOLDER」のシールを送りますよということにする。で、それを車に貼ってたら、あるいは貼っている車を見つけたら、「おっ、車がMAZDAで、株主でもあるのね」ということで、そこからなにか会話につながったり、人のつながりが生まれるようなことがあるかもしれないですよね。そんなことからでもいいと思います。

他社では優待としてヤマハ発動機やHONDAが既にこれに類した取り組みを続けています。

 

投資判断 商品がいいと確信できるなら少しずつ買っていってもいいかも

自動車会社への投資というのはなかなか難しいです。

というのは、基本的にこの業界は常に全世界的なレッドオーシャン状態であり、いくら会社としての方向性が正しくよい商品があったとしても、それが確実に利益につながるとは言えず、世界景気や経済摩擦、為替レート水準等、様々な外部要因によって業績が大きく変動するということがあるからです。だから、あのトヨタでもそんなに高いPERまで買われるようなことはありません。

現在のマツダの株価は減益ということもあり、1,000円以下となっています。ただ、リーマンショック期のように赤字転落するとか、現状の形での存続そのものが危ぶまれるといった状況でなく、車そのものは魅力的なものも出て相応の評価が得られていると思います。ここからはラージ商品群ということで、CX-5が新しくなったり、6気筒のエンジン搭載車が登場したりしてくるでしょう。多分、これらはいいクルマでしょう。が、実際、これらがどこまでどう売れるかというのはわからないです。

株式としてはが、配当利回りも現状でそれなりに高いですし、現在の車やこれから出されてくる車がいいものであり、いいものだろうと思えるならば、少しずつ買ってみるのも一つの方法かと思います。

業績の変化率という点では、トヨタなどよりもかなり振れ幅が大きくなり、それがいい方になる可能性もかなりあるようには思います。無論、逆に悪くなるかもしれません。

ここらは事前に確定的なことは言えません。まあ、どの業種、銘柄であってもそれはそうですが、外部要因に大きく左右される要素が多い分、判断は難しいとは思います。

個人的には、株主であり、ユーザーであり、ファンでもある立場として、MAZDAの今後に期待しています。MAZDAのサイトの方から、この記事掲載について連絡しておきましょう。リアクションはあるでしょうか。

とりあえず、おわり。

3年前に書いたもの

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